ウイルス駆除手順書 (Microsoft Defender)
Case 1: 通常操作可能
1. Windowsが正常に起動できる場合
最も推奨される方法は、OS起動前に検査を行う「オフラインスキャン」です。隠れている高度なウイルスを検出できます。
注意: PCが再起動されます。作業中のデータはすべて保存してください。
- 設定の開始: [スタート] > [設定] > [プライバシーとセキュリティ] > [Windows セキュリティ] を開きます。
- メニュー選択: [Windows セキュリティを開く] > [ウイルスと脅威の防止] をクリックします。
- スキャン設定: [スキャンのオプション] をクリックします。
- 実行: [Microsoft Defender オフライン スキャン] にチェックを入れ、[今すぐスキャン] をクリックします。
Case 2: 動作不安定
2. Windowsが正常に起動できない場合(セーフモード)
ウイルスにより画面が動かない、あるいは操作が妨害される場合は、最小構成の「セーフモード」で起動します。
- 強制起動: 電源を入れ、Windowsロゴが出たら電源ボタンを長押しして強制終了。これを3回繰り返すと「自動修復」画面になります。
- 詳細オプション: [詳細オプション] > [トラブルシューティング] > [詳細オプション] > [スタートアップ設定] > [再起動] の順に進みます。
- セーフモード選択: 再起動後の画面で [5] キー(セーフモードとネットワーク)を押します。
- スキャン: 起動後、Case 1と同じ手順で「フルスキャン」を実行します。
Case 3: 外部メディア
3. USBメモリ等の外付けデバイスを調査したい
接続したUSBメモリ内にウイルスがいないか個別に確認します。
- 準備: USBメモリを接続します。
- カスタムスキャン: Windowsセキュリティの [スキャンのオプション] から [カスタム スキャン] を選択し、[今すぐスキャン] を押します。
- ドライブ選択: PCの中から接続したUSBドライブ(E:ドライブ等)を選択して実行します。
Case 4: 外部ツール持込
4. 別のPCで作成したUSBツールで駆除する
感染したPCのDefender自体が動作しない場合に、外部からクリーンな駆除ツールを持ち込みます。
- ダウンロード: 正常な別のPCで Microsoft公式の Safety Scanner をダウンロードします。
- コピー: ダウンロードした
msert.exe をUSBメモリに保存します。
- 実行: 感染PCにUSBを差し、
msert.exe を右クリックして「管理者として実行」します。
Case 5: 深刻な障害
5. 重症:OSが起動しない(インストールメディアを使用)
Windowsが起動しない際、インストールUSBのコマンドプロンプトからDefenderを呼び出します。
- メディア起動: Windows 11 インストールUSBからPCを起動します。
- コマンドの準備: [コンピュータを修復する] > [トラブルシューティング] > [コマンド プロンプト] を選択します。
- 実行コマンド:
"C:\Program Files\Windows Defender\MpCmdRun.exe" -Scan -ScanType 2
駆除完了後の最終チェック
| 項目 | 実施内容 |
| 保護の履歴確認 | 検知された脅威が「隔離」または「削除」となっているか確認。 |
| Windows Update | 脆弱性修正のため最新状態に更新。 |
| パスワード変更 | 念のため他端末から各種パスワードを変更。 |