牛肉の値上げ

2022年2月現在牛肉の価格はオーストラリアの干ばつによる牛の減少や中国での需要増加、為替の影響や原油高による輸送コスト、運送会社の働き方改革など様々な要因で高騰しています。一昔前では考えられないくらいの価格になっています。

その上に原油高で運送会社各社は運賃改定、冷蔵庫各社は入出庫時間の短縮など食肉卸会社にとってはきびしい時期になっています。今までは無理を言って即時出庫、配送便手配が当日夕方まで可能でしたが今では15時までに完了する事が要求されています。運送会社では人材の確保が難しくなり働き方改革で定着率を向上させるように新たなシステムやルールで取引を行うようになりました。

そのような状況ですので少しでも応援できればと思い、冷蔵庫、運送会社への依頼書類にQRコード印字するモジュールを開発しています。読み込み側に合わせて会社別にカスマイズできるように印字することで入力の手間がすこしは軽減できる仕組みです。入力の手間をスキャンするのみに変更するだけで入力ミスや時間短縮が可能になります。オンラインの一歩手前ですがイニシャルコストが低減されます。

システムの操作ログ

今でこそ少なくなりましたが食肉業界では産地偽装、賞味期限改ざん、社内での横領などさまざまな不正行為がありました。最近では退職した社員から時間外賃金の請求訴訟など様々な問題が発生しています。この業界のシステム監査では産地偽装、賞味期限改ざんができないシステムかどうか調査されます、上場企業に中には「ワンライティング」で一度入力したら変更できない仕様になっている会社もあります。

不正防止対策をすればするほど可用性が損なわれ「使いにくいシステム」と言われますので会社、規模によって調整が必要になります。このシステムにはメニューごとにアクセス権の設定、パスワード使用履歴、システム操作履歴を搭載していますので誰がいつ何をしたのかを確認することができます、またこのデータは変更削除は一切できないようになっていますので証拠として裁判などに提出可能です。この機能は使用している会社の上場審査時に監査法人から指摘され実装しました、標準機能として実装しています。確認できるのは初期値で管理者のみです。セキュリティでもそうですが可用性と制御・制限との調整が重要になります。