インボイス制度への準備状況

先日一般向けの納税協会主催の個人事業主向けインボイス制度研修を受けてきました、インボイス担当の税務署員から説明がありました、強調していたのは「何も難しくない」ことと「10%、8%の区分を記載」「T番号の記載」だけで今のままの請求書で問題ありませんと言う説明でした。

これから運用していくと色々と問題も出てくるかも知れませんが年間売上一億以上の大きな会社では経費関係で一部社内ルールの変更が必要になり以前にも増して領収書が重要になります。大変なのは自販機でコーヒーを購入した場合、経費にするにはその自販機の所在地を記載しなければならないなどウソみたいなルールになるようです。

最近は色々工夫されていまして、レシートそのものにT番号を印字しているものなど様々です。自販機にレシート発行機能、小さな飲食店でも小型レシート発行機が増えるかも知れません。しかし現状は小規模店舗ではレジの更新が進んでいませんし大きな企業でも対応はゆっくり進んでいます。

導入実績、動作環境を教えて下さい 

この販売管理システムは現在国内で約25社にご利用頂いております、企業規模としては年商約5億円から約2,000億円規模になります。地域としては北海道から九州までの約100ヵ所の拠点で食肉会社様の基幹システムとして稼働しております。

【オンプレミス版 実績】※2023年9月更新
サーバー:Windows Server 2022、2019 、2016
クライアント:Windows11 Pro、Windows10 Pro
クライアントスペック:Core i3 以上、メモリ8GB 以上
拠点間:Remote Desktop(Active Directoryの導入が必要です)
その他:帳票印刷用プリンター、複合機ほか

※サーバーは専用サーバーとして運用しますので他のシステムとの混在はできません。
※年商 1,000億円までは初期設定のままで使用可能です。
※統合管理システムですので一部の機能(例:個体識別番号管理、原料原産地管理、在庫管理機能、与信管理機能)のみの提供はしておりません。

オプション連携機能:輸入管理、生体管理、生産管理、自社工場管理、勘定系システム全般、配送・配車管理ほか

【クラウド版】
データセンターなどを利用したクラウド版をご利用頂けます、利用者100名以上でお勧めします。

【保守費用】
運用サポートでは輸入、国産、加工、販売、小売りまで業界に精通した担当者が御社のご希望に合わせて導入から毎月の運用までサポートを行います。保守費用(年額)は運用形態、対象範囲、サービスレベルなどをご相談の上提示させて頂きます。

※営業冷蔵庫(外冷)のみをご利用の場合はそのまま導入が可能ですが自社冷蔵庫をご利用の場合は社内ロット管理が必要です。社内ロット管理に使用するハンディターミナルや関連機器、専用ソフトウエアはオプションで提供可能です。

重量精算の新しいメニュー

重量精算に関わる業務の効率化として、一つの画面から複数の処理ができる「重量精算入力」という新しい処理画面を作成しました、原料の概算取引の多い会社向けの機能です。細かなカスタマイズも可能ですので導入の検討をお願いします。(オプションにて提供)

食肉卸向け販売管理システムパッケージの特長

輸入(通関後)および国産原料買付後の卸売向けにデザインされた高機能の売掛、買掛、在庫の統合管理ができる販売管理システムです。生産管理、輸入管理(通関前)、勘定系はオプションになり連携することで徹底した二重入力の排除が可能になります、開発から約30年以上多くの国内食肉会社様にご利用頂いておりますので業界特有の処理はすべて対応できていると自負しております。さまざまな会計監査、システム監査、IPO監査などで「適正」意見を頂いています(運用基準によります)。

【営業サポート】
今まで営業の方がエクセルなどで作業していた引取先、配送先などそれぞれにきめ細かな指示や指定ができる配送依頼書、デリバリー明細書、出庫依頼書、名義変更依頼書が手軽に印刷、そのデータを利用して計上処理が可能です。また過去数年間の取引内容を瞬時に表示し再利用が可能です。一度ハンディ(オプション)などで取り込んだ情報や入力した情報はそのまま利用します。事務処理はキ-ボード操作を最適化していますので素早い入力が可能です。

【在庫管理】
在庫管理では任意期間の設定によりロット別に滞留在庫などのワーニング表示などが可能です。賞味期限管理では複数商品を振り替えてもその中で一番古い在庫情報が継承され法令に準拠しています。在庫棚卸照合表の印刷や重量精算に関するメニューが豊富です。

【個体識別番号】
国産原料では法令に基づいた個体識別番号管理を実現しています。個体識別番号管理台帳や豊富な問い合わせ画面から瞬時に個体識別番号に応じた仕入先、社内売買、売上先の履歴の一覧表示が可能です。
(この機能のみの提供はしておりません)

【売掛、買掛管理】
取引先管理では食肉業界独特の決済条件(国内)に対応しています。買掛照合、支払い予定消込み機能、消込み進捗管理機能により月末に集中する支払い処理などを事前に準備ができ、さまざまな相殺処理に対応していますのでよく言われた「売掛はお葬式、買掛は結婚式」の消し込み作業を軽減しています。管理機能として詳細な入出金予定(得意先別、銀行別、日別)を容易に把握でき経営をサポートします。標準では勘定奉行への仕訳連携機能を搭載しています。

【与信管理】
与信管理では上限超えて入力処理できないような入力制御またはアラートを設定できます。与信設定は会社別、グループ別(連結会社グループなど)に設定ができます、また相殺を対象にするかどうかも設定可能です。

【管理部門サポート】
部門別管理のための社内売買が可能です。標準では最大99部門まで管理できます。

【統制】
アクセスコントロールによる担当者別制御、二重チェック、誤謬防止、操作履歴、各種管理機能によりIPO、システム監査にて複数監査法人より「適正*」の評価を受けております。ご希望に応じて二重チェックや承認プロセスをスキップした運用も可能です。

*適正意見は社内規程、規定、規則などに基づいた運用によります。
*標準では個別法、実現主義に基づいた運用を想定しています。

https://rjoo.info/wp2/2023/08/03/%e5%b0%8e%e5%85%a5%e5%ae%9f%e7%b8%be%e3%82%92%e6%95%99%e3%81%88%e3%81%a6%e4%b8%8b%e3%81%95%e3%81%84/

食肉卸会社向け販売管理システムの仕入税額控除の経過措置について

食肉卸向け販売管理システムでは取引先のほとんどが商社など適格請求書発行事業者ですので新たに仕入税額控除の経過措置のためのシステム変更をすることはありません。牛肉を扱うにはそれなりの与信が必要ですので免税事業者との取引は皆無と言えると思います。この販売管理システムは商売に基づいて計上するので納税処理のために元帳を変更するシステム更新は今の所予定はありません、これらの処理は経理システム(勘定系)にて対応します。

【負担軽減措置】
税負担を軽減できる2割特例
帳簿のみの保存で仕入税額控除ができる少額特例
返還インボイスの交付免除
適格請求書発行事業者の登録申請期間の延長

悩ましいのは経費関係でインボイス制度適用後に自社が免税事業者と取引する場合は負担増となるので免税事業者と取引を続けるのか、取引を見直すのかといった選択が必要になってくることです。経費関係では小規模な取引先が多く飲食店など多岐にわたります。各社経理担当者はフローを作成して準備におわれています。税の変更については特例、経過措置、例外などシステム業界は振り回されてシステム更新に予算投入できない会社は取り残されます、なんとかわかりやすい仕組みにして欲しいものです。