食肉卸会社の社内売買

社内売買をご存知でしょうか? 大きな会社ではよくある処理です。その目的は部門ごとの業績評価です。例えば支店、製造、販売などを部門とするとそれぞれがどれだけ利益を上げているかを見える化します。特に工場などの製造部門と販売部門がある場合は必須の処理です。会計上では未実現の利益の把握、運用面では在庫管理(期末在庫)がしっかりできていないと部門管理に対応した販売管理システムを導入しても意味がありません。食肉卸では毎日多くの商品が入出庫されますのでより運用面で計上基準などの社内ルールよって帰属(実現主義の運用を想定しています)を明確にする必要があります。

食肉卸の販売管理システムでは社内売買処理時には社内ロットのトレース、賞味期限、原料原産地、個体識別番号継承を自動化して管理者以外変更できないようにします。変更できるのは一部の情報のみです。特に法令で定められている賞味期限、原産地、個体識別番号は仕入時に登録した情報をワンライティングで管理し社内売買時に自動継承します。ワンライティングの目的は意図的な変更や改ざんを防ぎます。食肉については色々な事件が発生していますので得意先の中には、賞味期限、原料原産地、個体識別番号の管理が適正かどうかを仕入れの条件にしている企業が増えています。この販売管理システムは監査法人によるシステム監査にて適正と評価されています。

syanabai

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)